FORTUNE~フォーチュンシリーズPAGE1
圭一郎は二人の無事を確認すると、車から降りて道路へと走った。
暗くて良く分からなかったが、車のヘッドライトに一瞬だけ照らされた影は人だった。
目を凝らして探していると、わき道へ逸れたところから十メートルあまり離れたところに、人が倒れているのを発見した。
「圭一郎さん!」
紅葉と蓮が駆け寄ってきて、生い茂る草の中に人影を見つける。
「──人!?」
「ええ、まだ息はあります。すぐに救急車を呼んで病院に行きたいと思いますが、いいですか」
ジャケットの内ポケットから携帯を取り出しながら、圭一郎は早口で訊ねる。
「当たり前でしょう! 蓮、なにか包帯の代わりになりそうなものと添え木になりそうなものを探して!」
「うっ、はっ、はいっ」
蓮は紅葉の指示に従い、車へと引き返していく。圭一郎と紅葉は事故に遭った人に応急処置が出来そうかどうか確認をする。
見たところ、蓮と同じ年頃の少年である。──この少年こそ、聖であった。
『光が、三つ……』
歯車の向こうにあるその光景を眺め、フォーチュンは呟いた。
暗くて良く分からなかったが、車のヘッドライトに一瞬だけ照らされた影は人だった。
目を凝らして探していると、わき道へ逸れたところから十メートルあまり離れたところに、人が倒れているのを発見した。
「圭一郎さん!」
紅葉と蓮が駆け寄ってきて、生い茂る草の中に人影を見つける。
「──人!?」
「ええ、まだ息はあります。すぐに救急車を呼んで病院に行きたいと思いますが、いいですか」
ジャケットの内ポケットから携帯を取り出しながら、圭一郎は早口で訊ねる。
「当たり前でしょう! 蓮、なにか包帯の代わりになりそうなものと添え木になりそうなものを探して!」
「うっ、はっ、はいっ」
蓮は紅葉の指示に従い、車へと引き返していく。圭一郎と紅葉は事故に遭った人に応急処置が出来そうかどうか確認をする。
見たところ、蓮と同じ年頃の少年である。──この少年こそ、聖であった。
『光が、三つ……』
歯車の向こうにあるその光景を眺め、フォーチュンは呟いた。