FORTUNE~フォーチュンシリーズPAGE1
皆の願いは。
“運命”を変えること。
一人になっても戦う事に意味があるのだとしたら。
完全にヴァジュラを消し去り、この二千年もの間縛られ続けた“運命”を変える。それが、命を落としていった皆に報いる唯一の方法。
(今頃、思い出すなんてっ……!)
こんな最悪の状況で、やっと解るなんて、遅すぎる──!
体がギリギリと締め上げられる。
「うああぁぁあ!!」
鈍い音が耳に届く。骨が数箇所折られたのが分かった。
「いい声だ」
満足そうに笑いながら、ヴァジュラは更に力を込めた。
骨はおろか、肉まで潰されてしまう。
(駄目だ……まだ)
朦朧としてくる意識の中、最後の力を振り絞る。
(まだ、俺は、何もしてないっ……!!)
こんな自分と一緒にいてくれた仲間達のために。
彼らの願いを。
自分の願いを、叶えなければ。
──ヴァジュラを、倒す!
ゆらり、とオーラが立ち上がった。
透明な蒼いオーラから……眩く輝く金色ものへ。
“運命”を変えること。
一人になっても戦う事に意味があるのだとしたら。
完全にヴァジュラを消し去り、この二千年もの間縛られ続けた“運命”を変える。それが、命を落としていった皆に報いる唯一の方法。
(今頃、思い出すなんてっ……!)
こんな最悪の状況で、やっと解るなんて、遅すぎる──!
体がギリギリと締め上げられる。
「うああぁぁあ!!」
鈍い音が耳に届く。骨が数箇所折られたのが分かった。
「いい声だ」
満足そうに笑いながら、ヴァジュラは更に力を込めた。
骨はおろか、肉まで潰されてしまう。
(駄目だ……まだ)
朦朧としてくる意識の中、最後の力を振り絞る。
(まだ、俺は、何もしてないっ……!!)
こんな自分と一緒にいてくれた仲間達のために。
彼らの願いを。
自分の願いを、叶えなければ。
──ヴァジュラを、倒す!
ゆらり、とオーラが立ち上がった。
透明な蒼いオーラから……眩く輝く金色ものへ。