FORTUNE~フォーチュンシリーズPAGE1
そこにメールを送ってきた蓮の名前が出てこないのは、人徳の差である。
「聖くん。少し遠距離になっちゃいますけど……これからも宜しくお願いしますね」
にっこりと微笑む李苑に、聖も微笑み返す。
「ああ……」
そう返事をして、少し屈んだ。
そして、頬に軽いキス。
いつかのキスの、お返しだった。
李苑は目を丸くした後、顔を真っ赤にした。
「聖くん、ずるい……」
非難めいた声を上げる李苑に、聖は吹き出した。
(こんなに心臓バクバクさせてくれて、ずるいのはどっちだよ)
なんて思いながら。
李苑をそっと、抱きしめた。
あの時、失ってしまったと思ったものが、今こうして腕の中にいる。温もりを全身で伝えてくれる。その喜びを体で、心で感じた。
運命は変えられる。
未来は変えられる。
それは、自分の手で創っていくものだから……。
「聖くん。少し遠距離になっちゃいますけど……これからも宜しくお願いしますね」
にっこりと微笑む李苑に、聖も微笑み返す。
「ああ……」
そう返事をして、少し屈んだ。
そして、頬に軽いキス。
いつかのキスの、お返しだった。
李苑は目を丸くした後、顔を真っ赤にした。
「聖くん、ずるい……」
非難めいた声を上げる李苑に、聖は吹き出した。
(こんなに心臓バクバクさせてくれて、ずるいのはどっちだよ)
なんて思いながら。
李苑をそっと、抱きしめた。
あの時、失ってしまったと思ったものが、今こうして腕の中にいる。温もりを全身で伝えてくれる。その喜びを体で、心で感じた。
運命は変えられる。
未来は変えられる。
それは、自分の手で創っていくものだから……。