FORTUNE~フォーチュンシリーズPAGE1
「だって……大丈夫なのか? けっこう思いっきり殴ったし……どのくらい酷いんだ、傷」
「全然、大丈夫だって」
そう言って起き上がろうとすると、全身にビリビリと痛みが走った。
(なんか、ヤバイ痛み)
しかし笑顔を見せなくては、と笑う。だがその笑顔もかなり引きつっていたらしく、真吏と蓮に担がれてソファに寝かせられた。
騒ぎを聞きつけた紅葉もやってきて、医者が呼ばれることになった。
「いいよ! 大した事ないから」
聖はそう訴えるが。
「何を言う。その全身から流れ出ている脂汗は何なのだ。痛いのだろう? 痛くないというのならこうしてやるぞ」
と言って、真吏は聖の上腕を強めに叩いた。
「いっ……」
「ほうら、痛いのだろう?」
勝ち誇ったかのように笑う真吏に、顔を歪めながらも彼を睨みつける聖。
「うわああっ、ごめん、セイっ、痛いか? 痛いんだな? うわー、ごめんんーっっ」
蒼馬は必死に謝る。
「落ち着けよ……。普通だって殴ったら痛いだろ?」
「そんなん考えてなかった」
「……ああ、そう」
その後、やってきた医師は聖達全員に説教をし、安静を命じて帰っていった。
「せっかく元気になってきてたのになあ」
早く聖を外に連れ出したい蓮は、残念そうに呟く。しかしそれは蒼馬に重くのしかかる言葉だった。
「……ごめん」
「あっ、違うよ、蒼馬くんを責めているわけじゃないんだ!」
弁解しても蒼馬の落ち込みは取れない。
そこへ紅葉が割って入る。
「全然、大丈夫だって」
そう言って起き上がろうとすると、全身にビリビリと痛みが走った。
(なんか、ヤバイ痛み)
しかし笑顔を見せなくては、と笑う。だがその笑顔もかなり引きつっていたらしく、真吏と蓮に担がれてソファに寝かせられた。
騒ぎを聞きつけた紅葉もやってきて、医者が呼ばれることになった。
「いいよ! 大した事ないから」
聖はそう訴えるが。
「何を言う。その全身から流れ出ている脂汗は何なのだ。痛いのだろう? 痛くないというのならこうしてやるぞ」
と言って、真吏は聖の上腕を強めに叩いた。
「いっ……」
「ほうら、痛いのだろう?」
勝ち誇ったかのように笑う真吏に、顔を歪めながらも彼を睨みつける聖。
「うわああっ、ごめん、セイっ、痛いか? 痛いんだな? うわー、ごめんんーっっ」
蒼馬は必死に謝る。
「落ち着けよ……。普通だって殴ったら痛いだろ?」
「そんなん考えてなかった」
「……ああ、そう」
その後、やってきた医師は聖達全員に説教をし、安静を命じて帰っていった。
「せっかく元気になってきてたのになあ」
早く聖を外に連れ出したい蓮は、残念そうに呟く。しかしそれは蒼馬に重くのしかかる言葉だった。
「……ごめん」
「あっ、違うよ、蒼馬くんを責めているわけじゃないんだ!」
弁解しても蒼馬の落ち込みは取れない。
そこへ紅葉が割って入る。