FORTUNE~フォーチュンシリーズPAGE1
そう思っていた矢先、“それ”は現れた。
(なんだ?)
物凄く大きな“気”を感じる。今までに感じたことの無いような、巨大で邪悪なものだ。
「どうかなさいましたか?」
顔を険しくするティージェに、神将たちが声をかける。
「何か感じるか?」
「え?」
「凄く嫌な“気”だ…」
しかし酷く微弱だ。感覚の強い者でないと感知出来ないのだろう。未だ未熟なこの神将たちには感知できていない様子だ。
「ちょっと天帝のところに行って来る。ここを任せてもいいかな」
「構いませんが……。何か非常事態ですか!?」
神将たちの表情も険しくなる。
「じゃないことを祈るが……まあ、大丈夫だろう」
厳しい面差しの2人を落ち着かせるため、柔らかい口調でそう言うと、ティージェは天帝のもとへと向かった。
その途中、同じ『四天王』の地位にある持国天ラディウスと合流した。ティージェと同じく、正装である鎧を纏い、マントを翻らせながら走っていた。
「気付いたか」
ラディウスの表情も硬い。
「ああ。何者の“気”だろう」
話ながら走っていると、『四天王』増長天シーファーの走る姿を前方に捉えた。
「シーファー!」
「ティージェ、ラディウス! やはり感じたか、邪悪な“気”を」
そのシーファーの言葉に、いよいよ邪悪な“気”が近づいていることが本当になる。何か良くないことが起こる前兆なのか……。
3人はそれを天帝に報せ、然るべき処置をするべく、城内を駆けていった……。
(なんだ?)
物凄く大きな“気”を感じる。今までに感じたことの無いような、巨大で邪悪なものだ。
「どうかなさいましたか?」
顔を険しくするティージェに、神将たちが声をかける。
「何か感じるか?」
「え?」
「凄く嫌な“気”だ…」
しかし酷く微弱だ。感覚の強い者でないと感知出来ないのだろう。未だ未熟なこの神将たちには感知できていない様子だ。
「ちょっと天帝のところに行って来る。ここを任せてもいいかな」
「構いませんが……。何か非常事態ですか!?」
神将たちの表情も険しくなる。
「じゃないことを祈るが……まあ、大丈夫だろう」
厳しい面差しの2人を落ち着かせるため、柔らかい口調でそう言うと、ティージェは天帝のもとへと向かった。
その途中、同じ『四天王』の地位にある持国天ラディウスと合流した。ティージェと同じく、正装である鎧を纏い、マントを翻らせながら走っていた。
「気付いたか」
ラディウスの表情も硬い。
「ああ。何者の“気”だろう」
話ながら走っていると、『四天王』増長天シーファーの走る姿を前方に捉えた。
「シーファー!」
「ティージェ、ラディウス! やはり感じたか、邪悪な“気”を」
そのシーファーの言葉に、いよいよ邪悪な“気”が近づいていることが本当になる。何か良くないことが起こる前兆なのか……。
3人はそれを天帝に報せ、然るべき処置をするべく、城内を駆けていった……。