FORTUNE~フォーチュンシリーズPAGE1
「知ってる。俺は『すいてん』って呼ばれてた」
「おそらく蓮のは『水天』だろう。私は『増長天』と呼ばれていた」
「それって……」
紅葉が口を出すのを遮り、真吏は更に続ける。
「紅葉は『弁財天』、聖は『毘沙門天』、蒼馬は『持国天』だろうな。ここまで言えば蓮にも分かるだろう」
「……神様の名前?」
恐る恐る答える蓮に、真吏は頷く。
「そうだ。一般には仏教の中に出てくる神々だな」
そう言って、真吏は黒いノートパソコンを立ち上げた。
「私なりに色々調べてみたのだが、どうも仏教だけでなく、ヒンズー教などの世界観にも似ているようだ。色んな諸説があるが……読んでみるか?」
と、紅葉にパソコンを渡す。
紅葉は真剣に細かい文字を読み進めていくが、蓮は途中でリタイアした。漢字が多すぎて、頭痛がしてきたのだ。
「四天王。そうね、毘沙門天が北、増長天が南、持国天が東、広目天が西を護っている、っていうのは良く聞くわね」
紅葉は更に読み進める。
「おそらく蓮のは『水天』だろう。私は『増長天』と呼ばれていた」
「それって……」
紅葉が口を出すのを遮り、真吏は更に続ける。
「紅葉は『弁財天』、聖は『毘沙門天』、蒼馬は『持国天』だろうな。ここまで言えば蓮にも分かるだろう」
「……神様の名前?」
恐る恐る答える蓮に、真吏は頷く。
「そうだ。一般には仏教の中に出てくる神々だな」
そう言って、真吏は黒いノートパソコンを立ち上げた。
「私なりに色々調べてみたのだが、どうも仏教だけでなく、ヒンズー教などの世界観にも似ているようだ。色んな諸説があるが……読んでみるか?」
と、紅葉にパソコンを渡す。
紅葉は真剣に細かい文字を読み進めていくが、蓮は途中でリタイアした。漢字が多すぎて、頭痛がしてきたのだ。
「四天王。そうね、毘沙門天が北、増長天が南、持国天が東、広目天が西を護っている、っていうのは良く聞くわね」
紅葉は更に読み進める。