FORTUNE~フォーチュンシリーズPAGE1
四天王とはその名の通り、世界を守護する四神のことをいう。
その地位にあるからには、相当に武力に秀でた者たちなのだ。その四天王の一人である広目天までもが殺されたというのか……。
「その敵はまだ天界にいるんだな」
訊かずとも解るが──一応、訊いてみた。
「もちろんだ。この邪悪な気。お前たちも感じているだろう」
帝釈天は空を見上げる。
それを聞いてティージェは頷いた。
「では俺たちで何とかしよう。帝釈天、お前がこの城を護ってくれ」
ティージェの言葉に帝釈天は軽く頷いた。
「頼んだぞ……」
3人は帝釈天と別れると、外へと飛び出した。
須弥山<しゅみせん>という山の頂上に建つ善見城<ぜんみじょう>。その外苑から天界の様子を見渡した3人は、一瞬体を硬直させた。
山下に広がる大森林は大半が焼けてしまっており、美しい緑の海は黒く焦げた大地と化していた。
須弥山の周りに浮かんでいるはずの山々も、ほとんどが崩されて地上に落下している。点々と散らばっていた青緑の湖も、すべて涸れていた。
「一瞬にしてこれだけのことが?」
その地位にあるからには、相当に武力に秀でた者たちなのだ。その四天王の一人である広目天までもが殺されたというのか……。
「その敵はまだ天界にいるんだな」
訊かずとも解るが──一応、訊いてみた。
「もちろんだ。この邪悪な気。お前たちも感じているだろう」
帝釈天は空を見上げる。
それを聞いてティージェは頷いた。
「では俺たちで何とかしよう。帝釈天、お前がこの城を護ってくれ」
ティージェの言葉に帝釈天は軽く頷いた。
「頼んだぞ……」
3人は帝釈天と別れると、外へと飛び出した。
須弥山<しゅみせん>という山の頂上に建つ善見城<ぜんみじょう>。その外苑から天界の様子を見渡した3人は、一瞬体を硬直させた。
山下に広がる大森林は大半が焼けてしまっており、美しい緑の海は黒く焦げた大地と化していた。
須弥山の周りに浮かんでいるはずの山々も、ほとんどが崩されて地上に落下している。点々と散らばっていた青緑の湖も、すべて涸れていた。
「一瞬にしてこれだけのことが?」