やさしい手を僕に下さい
 祖母は気持ちよさそうに

眠っている。

このまま眠り続ける祖母を

彼女はただ見てるだけだった。

あの看護師の様に

おばあちゃんに

やさしくしていたら

こんな事にならなかった。

あの優しさを

私が持っていたら。

 夜になり自宅に戻った

彼女は 小さな明かりを消して

眠りにつく。

 幼い頃の夢

どうか このまま夢よ覚めないで。

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