やさしい手を僕に下さい
父は黙ってうつむいた。
起き上がろうとする僕を
看護師が止めた。
「石田さん、落ち着いて…」
落ち着いてなんていられない
親友を失い
僕の右手を失い
「ふざけるな!!
僕の腕を返せ!!」
この人は悪くない
そんな事は分かってた
起き上がろうとする僕を
看護師が止めた。
「石田さん、落ち着いて…」
落ち着いてなんていられない
親友を失い
僕の右手を失い
「ふざけるな!!
僕の腕を返せ!!」
この人は悪くない
そんな事は分かってた