やさしい手を僕に下さい
 彼女はおばあさんの

所へ戻った。

僕は看護師に付き添われ

病室へ戻った。

 ベッドの中

僕は点滴をうたれていた

このまま食べ物が

食べられなければ…

このまま

僕は幸也の所へ

行けるかも知れない。

 隣のベッドのおじさんは

僕を見て言った。

「人間はそう簡単に死ねないよ。」

僕の心を見られている様だった。
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