やさしい手を僕に下さい
 「ごめんね…

しおりちゃん 何も食べてなかったの?」

私は 外を見ながらうなずいた。

「おばあちゃんに お別れできなかった。」

私はそう言って

布団をかぶった。

看護師さんは何も言わない

そこにある椅子に座り

空を見ていた。

これから 私どうしたらいいの

1人で どうやって生きていけばいいの

誰も助けてくれない

もう この世界から消えたい。
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