やさしい手を僕に下さい
 僕はその部屋の前で立ったまま

後ろにあの彼女が

立っている事も気付かなかった。

「僕は生きる価値がない人間だ。」

「私も…価値なんかない。」

驚いて後ろを向くと

彼女はうつむいた。
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