やさしい手を僕に下さい
 私の退院の日

あの日から話す事もなかった

彼が病室へ来た。

「僕は…

生きようと思う。

この失った手も…

障害者でも

僕は僕だから…

だから 君も生きろ。」

彼はそう言って病室を出た。

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