平凡太~ヘイボンタ~の恋
「これでもしっかりしてるのッ。ホラ、佐藤くん、首かしてっ」
「?」
先輩の手でスルリとほどかれたボクのネクタイ。
先輩は背伸びしながら小さな手で、ボクのネクタイを締め直してくれた。
「どう?あたしだってちゃんとできるんだからっ」
「あ、ども…」
「あーぁ。あたし先輩なのに、大失態」
「みなさん、先輩の胸元見てましたもんね?」
「えっ!?ホント!?」
「あ、なんでかはわからなかったんですっ!まさかブラが見えてるなんて思ってもみなかったから…」
「えっ!!見えた!?」
「あっ、いや…!ちょ、ちょっと…」
「はぁ…。あたしってば佐藤くんの言う通り、ちょっと足んないのかも…」
「だ、大丈夫ですよっ。誰にも先輩のブラがブルーだなんて言いませんからっ」
「コラ、平太ッ!」
「…プッ」
そんなやり取りの昼下がり。
ボクは。
ブルーのブラと一華先輩の真っ赤な顔が。
焼き付いて離れなかった、入社初日。
***************
「?」
先輩の手でスルリとほどかれたボクのネクタイ。
先輩は背伸びしながら小さな手で、ボクのネクタイを締め直してくれた。
「どう?あたしだってちゃんとできるんだからっ」
「あ、ども…」
「あーぁ。あたし先輩なのに、大失態」
「みなさん、先輩の胸元見てましたもんね?」
「えっ!?ホント!?」
「あ、なんでかはわからなかったんですっ!まさかブラが見えてるなんて思ってもみなかったから…」
「えっ!!見えた!?」
「あっ、いや…!ちょ、ちょっと…」
「はぁ…。あたしってば佐藤くんの言う通り、ちょっと足んないのかも…」
「だ、大丈夫ですよっ。誰にも先輩のブラがブルーだなんて言いませんからっ」
「コラ、平太ッ!」
「…プッ」
そんなやり取りの昼下がり。
ボクは。
ブルーのブラと一華先輩の真っ赤な顔が。
焼き付いて離れなかった、入社初日。
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