平凡太~ヘイボンタ~の恋
「パパー!電話が鳴ってるよー?」
「うん、今行く」
ケータイには一件のメール。
開くと送信先は栞からだった。
“2680gの男の子、出産!名前はパパにつけてもらいまぁす♪”
栞と赤ちゃん、それに照れくさそうな宍戸係長の写メつきメール。
「一華!産まれたっ!」
「えー?何?」
「栞だよっ」
「わっ!ホント!?見せて見せてー!!」
ケータイを預けると、一華は泣き叫んだだけの自分の出産を取り返すかのように詞音を眺めて目尻の涙を拭った。
「良かった…。辻野さん、幸せ…なんだ、ね?」
新しい命の尊さを係長と分け合うかのように笑う栞の笑顔は。
月のようにおごそかで、太陽のように眩しい。
「うん、今行く」
ケータイには一件のメール。
開くと送信先は栞からだった。
“2680gの男の子、出産!名前はパパにつけてもらいまぁす♪”
栞と赤ちゃん、それに照れくさそうな宍戸係長の写メつきメール。
「一華!産まれたっ!」
「えー?何?」
「栞だよっ」
「わっ!ホント!?見せて見せてー!!」
ケータイを預けると、一華は泣き叫んだだけの自分の出産を取り返すかのように詞音を眺めて目尻の涙を拭った。
「良かった…。辻野さん、幸せ…なんだ、ね?」
新しい命の尊さを係長と分け合うかのように笑う栞の笑顔は。
月のようにおごそかで、太陽のように眩しい。