平凡太~ヘイボンタ~の恋
なんか…ヤバ…。


ちょっと涙腺ヤバくて。


2人…いや、3人に背を向けてベランダに立った。


散りかけたアザレアの花びらを取って風に乗せた。


ボヤけた視界でどこまで運ばれたのか行くあてもわからず、ただ青く澄んだ風を見つめた。





忘れていいもの、見失っていいもの。


掴まなきゃいけないもの、手放しちゃいけないもの。


ボクはもう間違わない。


だから、今日から。


今日から新たにキミ達を抱こう。


ボクの。


腕の中に………。
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