平凡太~ヘイボンタ~の恋
「コーヒー、何か入れてました?」
「え…?」
「友詞さんはコーヒー、ブラックで?」
「ううん…。ミルクを少し…」
「じゃあ、ボクもミルクを」
「うん…」
「クセとか、ありました?」
「あ、えっと…。平太くんと同じに時々眼鏡を中指でクイッて上げるの」
「そうですか」
だからボクは中指を使って眼鏡を上げてみる。
「うん。そんな感じ…カナ」
「『友詞』って」
「…え?」
「2人の時は『友詞』って呼んでください」
「でも…」
「ボクならかまわないよ、一華」
「…っ…っ…平太くん…っ!」
涙を隠さない一華先輩の髪へ手を滑らせる。
「友詞…。友詞…っ!」
抱き合うイタイ朝。
これでいい。
「忘れないで」
一華先輩がそう思っているのなら。
「え…?」
「友詞さんはコーヒー、ブラックで?」
「ううん…。ミルクを少し…」
「じゃあ、ボクもミルクを」
「うん…」
「クセとか、ありました?」
「あ、えっと…。平太くんと同じに時々眼鏡を中指でクイッて上げるの」
「そうですか」
だからボクは中指を使って眼鏡を上げてみる。
「うん。そんな感じ…カナ」
「『友詞』って」
「…え?」
「2人の時は『友詞』って呼んでください」
「でも…」
「ボクならかまわないよ、一華」
「…っ…っ…平太くん…っ!」
涙を隠さない一華先輩の髪へ手を滑らせる。
「友詞…。友詞…っ!」
抱き合うイタイ朝。
これでいい。
「忘れないで」
一華先輩がそう思っているのなら。