平凡太~ヘイボンタ~の恋
総務のフロアが賑やかになっていく。


出勤して来る人みんなが、ボクと一華先輩を話題にしてるのが聞こえてくる。


「いつから?」


「えーっ!もう一華先輩、指輪はめてるよっ!」


「一華ちゃん狙いも平凡太狙いも多かったのになぁ」


「式、いつだろうな?」


お互い聞こえてるけど、ボク達はなんなく仕事をこなしていく。


「一華先輩、営業の動態と運転日誌の確認、取れました?」


「あ、それならもう確認済みだよ?」


「じゃ、後はお偉いさんの分だけですね。秘書課に確認取ってきます」


「いってらっしゃい」


秘書課へ行こうとデスクから離れると。


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