平凡太~ヘイボンタ~の恋
「オイ、平凡太」
「小野寺主任」
「ちょっと来い」
先を歩く小野寺主任は、屋上へ上がる階段の踊り場で足を止めた。
「いつからだよ?」
「主任にお教えする程の事じゃありません」
「オレはずっと一華ちゃんの事が好きだった。聞く権利はあるね」
「だったら気づいてたんじゃないですか?一華がボクを見る目」
間違ってない。
一華先輩は、ボクの…いや『友詞』の影を見ていたんだから。
「…クッ。オマエ、どの面さげて一華ちゃんと…!平凡太のくせにッ」
「プライベートな事なんで、勘弁してください。仕事中なので」
「テメェ…!」
───グッ!
胸ぐらを掴まれる。
殴られる覚悟ならできていた。
一華先輩の過去を背負う覚悟、『友詞』になる覚悟。
だからこれしきの事で揺らいだりはしない。
一華先輩は。
『友詞』としてのボクのモノ。
「小野寺主任」
「ちょっと来い」
先を歩く小野寺主任は、屋上へ上がる階段の踊り場で足を止めた。
「いつからだよ?」
「主任にお教えする程の事じゃありません」
「オレはずっと一華ちゃんの事が好きだった。聞く権利はあるね」
「だったら気づいてたんじゃないですか?一華がボクを見る目」
間違ってない。
一華先輩は、ボクの…いや『友詞』の影を見ていたんだから。
「…クッ。オマエ、どの面さげて一華ちゃんと…!平凡太のくせにッ」
「プライベートな事なんで、勘弁してください。仕事中なので」
「テメェ…!」
───グッ!
胸ぐらを掴まれる。
殴られる覚悟ならできていた。
一華先輩の過去を背負う覚悟、『友詞』になる覚悟。
だからこれしきの事で揺らいだりはしない。
一華先輩は。
『友詞』としてのボクのモノ。