平凡太~ヘイボンタ~の恋
「詞音ちゃん、元気にしてますか?」


「うん。パパはまだ帰ってこないの?って、せがむの」


「今晩、おじゃましてもいいですか?」


「それは『友詞』として?」


「いえ…。ボクとして…って、迷惑ですよ、ね…」


「ううん。来てくれるんなら嬉しい…カナ」


「じゃあ、夜に」


「うん。ありがとう」


久しぶりに詞音ちゃんに会える。


気持ちが弾んでハードな仕事も気にならなかった。


あっという間に終勤、一華先輩の家へ。
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