恋するイケメン
キッチンと繋がるリビングにあるソファーに俺と亜由美…にしがみつく和也、前のソファーにお母さん。


入ってすぐ質問攻め。

─いつから?どっちから?どこが好き?等など…。


その度に真っ赤になって、あわてふためく亜由美。

俺は勿論、全て真剣に答えた。


「はぁ、お母さん……。」


少し涙目の亜由美は恨めしげにお母さんを睨んでいる。


「いいじゃない、初めての彼氏よ? 嬉しくって…。」


「お母さん、最初で最後の彼氏です。末永くよろしくお願いします。」


笑顔で言う俺にお母さんも笑顔で頷いてくれた。


隣で亜由美がぽかんと口を開けて固まっている。


その顔は初めて見た…うん、可愛い。



< 106 / 156 >

この作品をシェア

pagetop