恋するイケメン
夏休み
今日は終業式。

亜由美の学校も同じ。


今日は放課後デート。
ランチ食べて、街をぶらぶら…映画もいいな。


…と思っていたのに。


「なんでまたお前らとファミレス!」


この前のファミレスに同じメンバー…。


「せ、泉堂君…ごめんね。」

「亜由美……2人がいい。」


亜由美に抱き着いた。

顔を赤くして慌てる姿が可愛い。


「なぁ…俺らもいるんですけど~イチャイチャ禁止~。」


テーブルに頬杖ついて口を尖らす岳を睨みつけた。


「明日から長い夏休み!存分にイチャつけるでしょう?我慢も大切!」


派手な女が岳と『ね~』なんて言ってやがる。


「来週の花火大会の約束はしたのか?和哉。」


啓志がメニューを見ながら聞いてきた。


花火大会?

あっ!


慌てて亜由美の方を見る。

「亜由美、花火大会…。」


「うん、行く。」


俺の腕の中で小さく頷いてくれた。


「まさか…お前ら邪魔しねぇよな?」


低い声で威嚇する。


「そう言われると行きたくなるなぁ~。」


ニヤつく岳に左パンチを繰り出すも避けられた。


「僕等は僕等で行くよ、ね?」


「「はっ?」」


女2人は初耳だったようで顔をしかめている。


「いいね~じゃあ邪魔しねぇわ。」


岳のニコニコ顔を飽きれたように見る。


こいつらがどうしようと興味ねぇ。

とりあえず、そっちでよろしくやっててくれ。




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