恋するイケメン
近づくと3人はにっこりと微笑んで、レースで縁取られた封筒を手渡した。


「?……あの、これは?」


手の中の封筒を見ながら聞いた。


「「ガーデンパーティーの招待状ですわ。」」


双子ってハモるんだね…。
─じゃなくて…パーティー?

「パーティーですか?」


「そんなに堅いものではなくて、お茶会みたいなものなの。」


ニコニコと笑顔で言う会長から圧力を感じる。


「でも……。」


どうやって断ろうと思ってたら…。


「もうあなたを生徒会に入れるのは諦めましたわ。あなたに嫌がられたままは悲しいの…。」


会長は視線を下げ、悲しそうに胸の前で手を握っている。

周りで生徒達が同じように顔を曇らせた。

「あ、いや、嫌うなんて…。」

「ですから!ぜひ、いらしゃって!ね?」

ずいっと3人が近づく。


「は、はい…。」


3人の勢いに負けてしまった…。

3人は周りの生徒達を引き連れて笑顔で去って行った…。



美月が苦笑いで私を見る。
「お疲れ。さすが桜華プリンス…。」


女子校なんですけどね…。



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