期限付きの恋~あなたと私に残された時間~
「あ…ママ。
おはよ…」
私は目を擦りながら、お母さんに言う。
昨日、お母さん達の話を聞いてたのが悟られないように、いつも通り振舞った。
「あっ、春菜!
おはよ~」
私の挨拶に、お母さんも明るく返した。
もう、昨日の泣いていた時の面影なんて残っていなかった。
だから、昨日の話は嘘だったんじゃないか、と疑いたくなってしまう。
……絶対にそんなこと、あるはずないのにーーー