期限付きの恋~あなたと私に残された時間~
それに…
もしも本当に、私がもう長くないんだったら、大好きな桜をしっかり目に焼き付けておきたい。
……いつ死んでもいいように。
「じゃあ、今日はお花見に行く?」
お母さんは、私が桜を見たいという思いが伝わったのか、そう言った。
「うん!!」
「じゃあ、準備をしようか。
今からお弁当を作るから、少し遅くなるかもしれないけど。」
「やった!
ママのお弁当!!」