先生と執事【続・短編】
――――数ヶ月後
「おーいっ、もっと声出せ!!」
「ナイスディフェンス!!もう一本!!」
「次いくべーっっ!!!」
騒がしい空間。
一生懸命な声が響き渡る空間。
足音も、ボールが弾む音も、シューズと床が擦れる音も、何もかも此処でしか聞こえない音が鳴り響いている。
その音や、皆の姿を見ていると、ただただ凄いなと感動してしまう。
同じ中学生のはずなのに、何でスポーツをやっている人達はこんなにも格好良く見えるのだろうか…。
「あ…見つけた……。」
そして、その大勢の中でも、何故か隆也君だけは一際目立って見える。
足の怪我無事に治ったんだ…。
バスケ部にも復帰できてるみたいで良かった……。