先生と執事【続・短編】





「やっべ…これは予想外だわ。」






「え?」





緊張する私の目に飛び込んできたのは、少し頬を赤く染めた隆也君の姿。





初めて見るその表情に、私の頬も少しだけ赤く染まっていく。






「ありがとう、ほんと嬉しい。ごめんな、こんな来にくい所に来させて。」






「あ、いえ…そんな…。」






ありがとうと言って貰えた。





ただそれだけが嬉しくて、単純な私の頭の中からはさっきまでのネガティブな考えは消えていった。






「おい隆也、その子なに、彼女?」






「えっ……。」






「ばか、違うよ。そういうこと言うのやめろ。」






あ…もしかして、線引きされた?





今の隆也君の言葉は、友達以上になる気はないというサイン?







「じゃぁ何、ただの後輩?」






「………違う。これから彼女になって貰えるように、俺が頑張る子。」






え。






え?






「「「えぇぇぇぇぇぇっっ!!!」」」








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