先生と執事【続・短編】
隆也君の一言に、全身から汗が出ているような感覚に陥る。
焦りと、緊張と、混乱と、嬉しさと…どの感情から処理をしてけばいいのかが解らない。
そして、パニックになっている私と同じように、周囲も隆也君の言葉に驚き、冷やかしや質問を始めた。
か、かの、彼女になって貰えるように…?
ちょっと待って、これは現実か?
いや実は夢なんじゃ…。
さっきまで友達以上にはなれないと思ってショックを受けていたのに、今はこの急展開にどうしても頭がついていかない。
って、んんん?
私、隆也君と友達以上にはなれないと思って、ショック…だったんだ…。
「―――――っっ!!!」
無意識な感情から、一つの自分の気持ちに気づいてしまった。
あぁ、これはもう後戻りができない……。