先生と執事【続・短編】
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「うん、もう大丈夫そうですね。安定しているようですし、明日にはお帰り頂いていいですよ。」
「ありがとうございます。」
「では奥さんとこれからの事など、よく話し合って下さいね。あとお薬出しときますから毎日飲ませるようにして下さいね。」
「はい。」
…何だろう、この置いてきぼりな感じは。
医者と先生ばっか話して、それに内容だってイマイチ理解できない。
「まーつば、大丈夫か?」
「え、あ、うん。」
今の先生は少し甘えん坊な気がする。
さっきから私にピッタリ引っ付いてくるし…。
「……なぁ、麻椿。」
「ん?」
「とりあえず明日は会社やすめよ。それから、これから少しの間は家でゆっくり仕事しなさい。」