先生と執事【続・短編】
ごめんね、赤ちゃん。
あなたをこんなにも苦しめてしまって。
気づいて欲しかったよね。
早く安心したかったよね。
「…大丈夫だよ、麻椿。この子は今まで厳しい状況でも元気に生きてきたんだ。とても強い子だよ。」
「……強い、子?」
「あぁそうだ。お母さんに似て我慢強い子なんだよ。」
そっか、私の駄目なところ似ちゃったんだね。
「あーあ、厄介なところ似ちゃったな。」
「…ごめんなさい。」