先生と執事【続・短編】
そう言った私に『冗談だよ』と笑った先生は、私をさっきより強く抱きしめた。
身体と身体がピタッとひっついて距離は全くない状態。
人の体温ってなんでこんなに気持ちいいのだろう。
落ち着くとゆうか、安心するとゆうか……。
「麻椿、今日はもう寝ようか。明日元気な姿で子供達の待つ家に帰る為にさ。」
「……あ。永愛、瞬輝。」
「今晩はお義母さん達にみてもらってる。だから、明日二人で迎えにいこう。」
先生の優しい笑顔が胸にしみて、涙腺が緩みそうになる。
永愛と瞬輝きっと心配してるだろうな。
子供達の前で倒れた事なんてなかったし…。