先生と執事【続・短編】
「そんなに心配しなくていい。」
不安な気持ちが伝わったのか、先生が私の頭を撫でてくれた。
「でも…」
それでも、やっぱり心配な気持ちは消えない。
泣いてたりしないかとか、ご飯ちゃんと食べたのかとか…。
あの子達の母親だもん。
心配してしまうのは当たり前でしょ?
「先生、やっぱり帰…」
「麻椿は、今日無理して帰るのと、明日元気な姿で帰るのとだったらどっちがいいんだ?」
「……っっ」
自分の身体を気遣わない私に呆れたのか、先生の顔は少し怒っていた。
そしてその表情を見て、どれだけ先生が私を心配してくれているのかが解った気がした。
「…ごめんなさい。今日は病院でちゃんと寝ます。」
「うん、そうしよう。俺も今日は病院に泊まるから。」
「え?」