先生と執事【続・短編】
「おーい瞬輝!!起きてー。」
「んー…わかってる……」
何が解ってるんだか、まったく起きようとしてないじゃん。
こっちだって早く朝ご飯食べたいんだから起きてよ!!
「早く起きなって!!」
「あーもう、姉ちゃんうるさい。」
こいつは…永久に眠らせてやろうか…。
昔の私と同様に寝起きの悪いこの男は、私と2歳差の弟『瞬輝(しゅんき)』。
お父さんが、一瞬一瞬を大切に輝くものにするようにと名前を付けたらしいけど…。
全然輝いてない!!!
毎朝ぐーたらしてますよっ、この弟はっっ!!!
「母さんだったら素直に起きれんのに…何で姉ちゃんなんだよ。」
「はぁ??あんたも知ってるでしょ、お母さんの状況!!」
半年前くらいから変わり始めたお母さんの身体の変化は、家族全員に告げられた事なんだから。