先生と執事【続・短編】


―――――――――………





「冨田先生、お電話です。」








「わかりました。ありがとうございます。」









二時間目の授業を終え職員室で一息ついている時の電話。








こんな時間に電話とは…一体誰からだ?









「お電話変わりました、冨田です。」









「雄輝っ!!お嬢様の様子がおかしいんだ、今直ぐ家に戻りなさい!!」








「…じいちゃん?」








どうゆうことだ?







何を言っている?








「とにかく、早く戻りなさい。何か起きてからじゃ遅いっ」









「――――っっ」








いつもは冷静なじいちゃんがこんなに焦っているという事は、きっとただ事ではないのだろう。








麻椿の様子がおかしいって…麻椿に何が起きているんだ?









朝はいつもと変わりないように見えたのに。








「…バカ麻椿が。」







お前はまた俺に隠して、我慢をしているのか?











< 43 / 124 >

この作品をシェア

pagetop