先生と執事【続・短編】
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「冨田先生、お電話です。」
「わかりました。ありがとうございます。」
二時間目の授業を終え職員室で一息ついている時の電話。
こんな時間に電話とは…一体誰からだ?
「お電話変わりました、冨田です。」
「雄輝っ!!お嬢様の様子がおかしいんだ、今直ぐ家に戻りなさい!!」
「…じいちゃん?」
どうゆうことだ?
何を言っている?
「とにかく、早く戻りなさい。何か起きてからじゃ遅いっ」
「――――っっ」
いつもは冷静なじいちゃんがこんなに焦っているという事は、きっとただ事ではないのだろう。
麻椿の様子がおかしいって…麻椿に何が起きているんだ?
朝はいつもと変わりないように見えたのに。
「…バカ麻椿が。」
お前はまた俺に隠して、我慢をしているのか?