先生と執事【続・短編】
熱くて、苦しくて、どうしようもなく辛くて。
でも助けを求めずに我慢ばかりして。
そんな時、どこからか『麻椿』と呼ぶ先生の声と身体が宙に浮くような感覚がした。
何だろう、さっきまであんなに不安な気持ちでいっぱいだったのに。
身体から感じる温もりが私に安心をくれてるような…。
いったい、今何時なんだろう。
大分長い間眠っていたような気がする。
…上田と電話してから、何時間経った?
私の身体は…いや、赤ちゃんは?
どうなって……「ま、つ…ば…!!……麻椿っっ!!!」
「!!!!!」