先生と執事【続・短編】
扉を開けると、そこにはベッドで寄り添うように座って話している二人の姿があって。
最悪な状況をも想像していた私達は、呆気にとられた。
その姿に気づいたお父さんは少し苦笑いしながら『お、来たな。』と言い、その隣にいるお母さんは『おかえり』と言って私達に優しく笑った。
「………。」
お母さん、おかえりって…ここは家じゃないんだよ?
病院なんだよ?
こんな所でおかえりって言われても……
「あ、永愛。それに瞬輝と雄揮も。今、家じゃないのにおかえりって変なの…みたいな不思議な顔したでしょ‼」
「「「!!!!!!!!」」」
考えてる事がもろバレている…それに、皆思うことは一緒だったのが少し驚きだったりして…。
「あのね、おかえりって言うのは、家に帰ってくることだけの意味じゃないんだよ?もっと沢山の意味が込められてるものなの。」