先生と執事【続・短編】
お母さんが私達の事を大切に思ってくれるように、私達にとってもお母さんは大切な人。
だから、私もありがとうの意味を込めて、『おかえり』って言うね。
「……うん、うん。ただいま、永愛。心配かけてごめんね。」
「うんん、大丈夫。」
もういい、もう大丈夫。
お母さんが私達の所に戻ってきてくれて、何事もなく笑ってくれたから、もうそれだけでいいや。
「でも、もう二度としないでね。」
「そうだよ、母さん。姉ちゃん慰めるのも疲れるんだからさ。」
「ちょっっ瞬輝っ!!!!」
お前ってやつはっっ!!!!!
「ははっ、なんだ永愛、瞬輝に慰めてもらったのか?」
「っっもらってない!!!」
「いーえー慰めましたー。姉ちゃん嘘はよくないなぁ。」
「くっ!!」
この野郎、ドSの顔で笑いやがって。
今でこんなんじゃ、将来が思いやられるぞ…。
「はははっ、永愛遊ばれてるなぁ。これじゃ瞬輝の方がお兄ちゃんみたいだぞ?」
……瞬輝、ごめん。
やっぱさっきの言葉取り消すわ。