先生と執事【続・短編】
「…あはは、何でもない。今いくから。」
お母さんは無理をするのが誰よりも得意だから、この時も辛いのに必死に笑っていた。
でも、そんなお母さんをずっと見ていたからか、お父さんは直ぐに異変に気づいてお母さんの所へと駆け寄っていった。
「永愛、瞬輝見ててな。」
「うん……。」
お母さんどうかしたの?
そしてお父さんがお母さんの肩に触れた瞬間、お母さんは力なく崩れていった。
「っっ!!!!!!」
そんなお母さんをとっさに支えたお父さんは、今までに見たことのないような顔をしていていた。
「おとう…さん?」