幼馴染恋愛。


  【愛花side】



「やだ」


「ダメ。」

「やだ。絶対やだ」

「俺まだクリアしてないからやーりーたーいーの!」

「うちもクリアしてないもん。」


愛花家にて、航太郎のSFゲームの取り合い中

つい最近航太郎の家に遊びに行って「フォックス」と言うゲームにどっぷりハマって貸してもらったのだ

「そうか、俺今年こそは明日の祭りでおごってやろうと思ってたのにな」

真顔で言ってくる航太郎のほっぺたをつねり

「いちごアメ、かき氷、ポテト、ジュース」

「なんかきょねんよりふえてまふぇんか?」
つねっているせいで所どころ何言ってるか聞こえないんですけど、とか思いつつ抑えとく

「当たり前でしょ?今度あんたんちにまた行ってプレイしに行くのはめんどくさいんで。」
と溜息をつき手を放す

「しょうがないな。じゃあ明日8時迎えに行く」

「毎年そうじゃん。じゃ、さっさと出てって」
蹴るように追い出した。
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