レンアイ授業
「どうしたの?」
その子は、誰もいないことを確認して話した。
「あの、美優のことどう思ってるんですか?」
「えっ?」
はい?
「好きなんですか?付き合ってるんですか?」
そんなの...
言えるわけねぇじゃん。
「どうかな?」
俺はごまかした。
「美優のこと、守ってやってくれませんか?」
今度は何だ?
「美優は、すげぇ弱いくせにすぐ強がるんです。
でも本当は、すげぇ泣き虫で。
ここを出るときも、1人で泣いてました。
でも、それごまかして笑うんです。
自分のことは置いといて、人のことばっか優先するんです。
それが美優の悪い癖で。
だから、守ってやってほしいんです。」