レンアイ授業

「それはみゅうが柏原を特別に思ってる証拠。
そろそろ自分の気持ちに気づきなよ。」

奈由はそれだけ言った。

”自分の気持ちに気づきなよ”って...

あたしには”好き”ってゆー感情がわかんないもん。


学校帰り、はるっちと待ち合わせをした。

「美優ちゃん!」

もちろん、いつもの喫茶店で。

「今日はどうしたの?小説はまだなのに。」

今日は小説の話じゃない。

推されたあの作品以来、まだ小説は書いてない。

「はるっちは、恋したことありますよね?」

「えっ?そりゃぁ、まぁね。」

「”好き”ってどうゆう感情なんですか?」

「えっ?」

あたしは思い切って聞いてみた。


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