レンアイ授業

「そうですよね。
話聞いてくれて、ありがとうございました。
あたし、分かった気がします。」

「そう。それなら良かったわ。」

あたしは家へ帰った。

そっかぁ。

あたし好きだったんだ。

やっと、自分の気持ちが分かった。

奈由の言ったとおりだったんだね。

これが”恋”なんだ。

自分の気持ちに気づいたけど、あたしは何も変化を起こさなかった。

だって、このままが1番いいんだもん。


次の日。

あたしは学校帰りに、学校から少し離れたパン屋さんへ向かった。

バイトの面接のために。

あたしの通う椿山高校は、バイトに関しては何も言わない。

別に、校則違反にもならないしね。


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