レンアイ授業

でも、このままでは終わってくれなかった。

神様は、あたしをどこまで苦しめればいいんですか?


それ以来、あの女に会うことはない。

見かけることもない。

そう、安心していた。

今日はバイトは休み。

「あ、本屋寄ろう!」

リュピ先生の小説を買うために、あたしは本屋に立ち寄った。

でも、これがいけなかった。

リュピ先生の小説を買って、あたしは本屋を出た。

そのとき、目の前にある女を見つけた。

向こうもあたしに気づいた。

「あら。」

自分でも分かるくらい、足が震えている。

心臓はバクバクいってる。

息遣いが荒くなっていく...。

いや...。

なんで...。

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