レンアイ授業
ばれた?!
次の日。
あたしは、学校でも少し上の空だった。
「みゅう?みゅーう?」
「あ、奈由。ごめん。どうしたの?」
奈由の声も耳に入らないくらい、頭がいっぱいになっていた。
「なんか、みゅうがボーっとしてるから。みゅうこそ、どうしたの?」
「実はさ...。」
あたしは周りを確認してから、小さな声で話した。
「1ヶ月で次の作品を書けって。」
「1ヶ月?!」
「うん。社長からのテストだって。」
「そっか。それでそんなに上の空なんだ。」
「まぁ...。」
「頑張って!大人気ケータイ小説家の恋歌先生♪」
「ちょっと奈由!」
そのあとも、あたしはずっと上の空だった。