レンアイ授業

寂しい...

行かないで...

無意識のうちに、修太くんの制服の袖を引っ張っていた。

「ん?どうした?」

修太くんは立ち止まり、あたしの方を向いた。

「...行かないで。」

「えっ?」

「1人でいたくないの...。」

あたし、今すごいこと言ってるよね?

でも、そんな冷静になれない。

ただ、1人になりたくないんだ。

今は1人になりたくない。

「しばらく、ひまわり園行くか?」

「えっ?」

「正直言って、俺も今お前を1人にしたくない。
だけど、俺はずっとそばにはいてやれない。
だから、しばらくの間ひまわり園で暮らそ?」

修太くんの言葉に、驚いた。


< 153 / 162 >

この作品をシェア

pagetop