レンアイ授業

なんだか寂しかった。

ギュッ

突然、修太くんがあたしを抱きしめた。

「美優には俺がいる。」

修太くんのその言葉は、あたしに安心感をくれた。

「ありがとぅ。」

修太くんは帰っていった。

「美優は幸せね。」

部屋に戻ったあたしに、園長先生がそう言った。

「えっ?」

「柏原君のおかげかしら。」

園長先生はそう言って笑った。

「うん!」

あたしも一緒に笑った。

本当だね。

修太くんがいなかったら、今のあたしはいない。

もうとっくに、死んでいたかもしれない。

修太くんがいるから、あたしは笑って生きられる。

修太くんがいるから、あたしは今幸せでいられる。

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