レンアイ授業
こんなとき、あたしは思ってしまう。
”こうゆう場合、次の展開はどうだろう。”って。
常に小説のことで、頭がいっぱいになっていた。
それと同時に。
”恋は、辛いものなんだろう。”って。
こんな考え方は、間違っている。
それは、分かってるけど、どうしてもそう感じてしまう。
「みゅう。今日の放課後、裕くんの学校まで行ってみる。」
「そっか。頑張れ!なんかあったら、すぐ電話してね。」
「うん。ありがと。」
奈由は強いなぁ。
あたしだったら、きっと心が折れてる。
それは、あたしが恋を知らないからかもしれないけど。
あたしも恋してみたいなぁ。