レンアイ授業

しばらくして、あたしの書いた小説が書籍化された。


放課後。

あたしは図書室に行った。

「良かった。誰もいない。」

そう思い、奥へ進んだ。

「いるんですけど。」

「えっ?」

声がしたほうを見ると、そこにいたのは修太くんだった。

「修太くん!!」

「よっ。」

修太くんは、窓辺に立っていた。

あたしは修太くんの近くに行った。

「あの小説、書籍化されたな。」

「えっ!知ってたの?」

「当然だろ。」

修太くんは、あたしを見て笑った。

「良かったな。すごい推されてんじゃん。おめでとう。」

修太くんはそう言って、あたしの頭を撫でてくれた。

「ありがとぅ。」

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