残酷な華


「許せない。みんな苦しんでいるの。」


私は暗闇にボソッとつぶやいた。



「珍しく意見があったな。」



安西くんはそういった。



「俺らで今の防ごう。」


「…うん。」


いつもクールでそっけない安西くんが何でこんなに熱心なんだろ。



「ん…携帯貸して。」

「はい。」


私はポケットからピンク色の携帯を出した。


安西くんは黒だ。


そうっぽいな~


「何かあったらメールしろよ。じゃあな。」


「あ…」


私は背中を見つめて疑問が沢山浮かんだ。


何で女子トイレにいたのか…?


何で助けてくれたのか。
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