残酷な華
「レイシェルって何だろうね。」
「なんかありそう。」
そんな話をしていると人だかりがだんだんすいてきた。
「中、入ろうか。」
私たちは中に入って列の最後尾に並んだ。
きっとここに並んでレイシェルを貰うんだ。
「次、学生証を見せて。」
「…はい。」
私は胸ポケットから出した。
「相田さんね。これはレイシェルっていうらしい。よくわかんないけど持ってなさい。」
先生に渡されたレイシェルはまだ袋の中に入っている。